静電容量式センサーICによる液面レベル(水位)の検出
容器の中の液面レベル(いわゆる水位)を検出するのに、容器内のフロートなどを使って水位を測るのが一般的ですが、容器が樹脂などの非金属であれば、静電容量技術を使って液面レベルを容器の外から非接触で測定することが可能です。
従来の液面レベル検出の課題
液面レベル検出には接触式と非接触式があり、接触式としてはフロートの位置を検出する方法や圧力センサーで圧力を測るなどの方法があります。このいずれもが内容物である液体に対する衛生面等の影響や容器の形状に制約がかかってしまいます。非接触式では光学センサーや超音波センサーを使う方法がありますが、いずれも液面が見える容器上方に設置しなければならず、やはり容器設計上の課題が残ります。
解決事例
樹脂製タンク内の水位を、高感度なアルプスアルパインの静電容量式センサーICを使って、タンクの外から検出する方式に変更した。タンクの外からの検出なのでタンク内の水への影響もなく、水を補充するためのタンクの脱着も容易になった。

導入効果
- 内容物(液体)への影響がない
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容器の外側からの検出なので、衛生面など内容物の液体に影響を及ぼしません。
- 内容部(液体)からの影響がない
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容器の外側からの検出なので、センサーが内容物である液体からの影響を受けません。
- 容器の構造をシンプルにでき、容器の脱着も容易
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容器の外側からの検出のため容器の構造をシンプルにでき、そのため容器の脱着も容易になります。
- スペースの自由度が上がる
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シンプルな構造の容器を側面のセンサーで非接触で検知するだけなので、容器周辺のスペースの自由度も上がります。