タクトスイッチ® のオーバーストローク活用によるストッパー位置の許容差拡大

タクトスイッチ® のバラエティには、ストロークがおおよそ0.4~0.9mmのミドルストロークタイプがあります。その特長は、ステムに弾性のあるラバー材を使用することで、可動接点を押す前のプリストロークと、可動接点を押し切った後のオーバーストロークがあることです(下図)。このストロークによって押したときの押し心地(フィーリング)を作っています。

従来のタクトスイッチ® での課題

タクトスイッチ® を含めた実装基板に過荷重が加わってダメージを受けないように筐体側にストッパーを設けなければならないが、そのストッパーの位置設定の許容差がタクトスイッチ® を含めた各種のバラツキ等により狭くなることがあった。

解決事例

ミドルストロークタイプの特長のひとつであるオーバーストロークを積極的に使うことによって、ラバーステムの撓み量をストッパー位置の設定許容に加えることができた。

導入効果

筐体でのストッパー設計の許容差拡大

オーバーストローク領域を使って、タクトスイッチ® のストッパーの筐体設計の許容差を拡げることができる。

押し心地の調整

オーバーストロークを使って、タクトスイッチ®を押し切った後のドン突き感を調整できる。