タクトスイッチ® のプリロード活用によるラトルノイズの防止

タクトスイッチ® のバラエティには、ストロークがおおよそ0.4~0.9mmのミドルストロークタイプがあります。その特長は、ステムに弾性のあるラバー材を使用することで、可動接点を押す前のプリロードと、可動接点を押し切った後のオーバーロードがあることです(下図)。この力加減によって押したときの押し心地(フィーリング)を作っています。

従来のタクトスイッチ® での課題

クルマなど振動する用途では、タクトスイッチ® 含め各部品が接触するときに異音(ラトルノイズ)が発生する場合があります。昨今のEVなど車室内が静かになると、この異音が耳障りとなり特に高級車ではブランド力を下げかねませんでした。

解決事例

アルプスアルパインのミドルストロークタイプのタクトスイッチ® の特長のひとつであるプリロードを積極的に使って、予めキートップや筐体との隙間を埋めておくことによりラトルノイズを防止することができた。

導入効果

ラトルノイズの防止

プリロードを使って予めキートップを押しておくことでキートップや筐体との隙間を埋めて、振動等による異音(ラトルノイズ)を防止する。

押し心地の調整

プリロードによって、押しはじめの荷重を低くして押し心地を調整できる。