アルプスアルパインのタクトスイッチ® はホームページに掲載されている全製品で製品仕様書をダウンロードできます。今回は、その製品仕様書に規定された主な仕様の意味するところを解説します。
使用可能な電圧値と電流値の範囲を規定しています。規定された範囲内の電圧、電流でご使用下さい。
ご使用の際は、電圧値・電流値ともに最大定格を越えたり、最小定格を下回るようなことがないようご注意下さい。
接触抵抗とは、スイッチがONしたときの抵抗値をいいます。この抵抗値が低い状態で安定していると機器は正常に作動することができます。定められた試験条件のもとでの保証値を規定しています。
絶縁抵抗とは、スイッチがOFFの状態の電流の通りにくさ(絶縁性)をいいます。定められた試験条件のもとで通常100MΩ以上と規定しています。
耐電圧とは、スイッチがOFFの状態で耐えられる(絶縁破壊しない)電圧値を言います。
バウンスとは、スイッチがONまたはOFFする時に瞬間的に生じる接触不安定な状態をいい、この状態が長いと搭載した機器の正常な動作が損なわれます。バウンスは通常10msec以下で規定しています。
検出スイッチなどでONやOFFを保持する際に振動等によって生じるチャタリングとは異なります。
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一般に人がスイッチを押した(静荷重)ときに性能を保証出来る荷重※になります。
静荷重ですのでスイッチに何かを落とした、または、スイッチを下にしてセットを落とした際に受ける衝撃荷重とは異なります。例えば、時速30~40kmの野球ボールがスイッチに当たった場合には規格値の10倍以上の衝撃荷重を受けることになります。
ストッパー強度とは逆に、スイッチのステムを引っ張ったときに性能を保証出来る荷重※になります。
※規格値を少しでも超えると直ちに破壊するものではありませんが、性能面を保証できません。
どこまでの環境に耐えられるか。定められた試験条件のもとで規格値を保証できること。
定められた試験条件のもとで定められた操作回数を繰り返しても、一定の性能が保証されていること。
耐久年数とは異なります。耐久年数についてはこちら
スイッチが規格値を保証できる振動。
スイッチに定められた衝撃(加速度)を加えたときに規格値を保証できること。
これは、スイッチに直接かかる衝撃荷重ではありません。図のようにタクトスイッチを搭載した機器が落下した際の衝撃に耐えられるかの仕様です。
上記以外にも、タクトスイッチ® の使われ方を想定して以下の仕様を保証しているモデルもあります。
定められた試験条件のもとで一定の性能が保証されていること。
定められた試験条件のもとで一定の性能が保証されていること。
定められた試験条件のもとで一定の性能が保証されていること。
タクトスイッチ® の実装タイプに合わせて半田付け条件を規定しています。
その他ご使用いただく上での注意点を記載しています。
タクトスイッチ® の製品仕様書はホームページの各製品ページからダウンロードできます。
タクトスイッチ® のホームページはこちらから
その他アルプスアルパインのタクトスイッチ® の基本情報はこちらからもダウンロードいただけます。
タクトスイッチ® の製品仕様書を紐解く
2025年04月タクトスイッチ®のメタルコンタクトが生み出す特性
2024年04月ハプティックリアクター ヘビータイプ / Uタイプ
2024年03月色消しレンズ
2023年03月長寿命(耐久年数)のタクトスイッチ®
2022年5月抵抗内蔵型検出スイッチ
2021年11月フォースセンサーの特長
2021年3月気圧・水圧センサー
2021年2月圧力センサー
2021年1月ハプティックリアクター ハイブリッドタフタイプ
2020年11月タクトスイッチ®の静音化
2020年9月タクトスイッチ®ミドルストロークタイプの特長とその効果
2020年8月ミドルストロークタイプのタクトスイッチ®
2020年7月スティックコントローラー(サムポインタ™)
2020年5月エンコーダー
2020年4月可変抵抗器バラエティ
2020年3月可変抵抗器とは
2020年2月湿度センサー
2020年1月圧接コンタクトの特長
2019年09月圧接コンタクトとは
2019年8月スライドスイッチの特長
2019年7月検出スイッチのバラエティ
2019年7月検出スイッチのこだわり、両面しゅう動接点
2019年6月抵抗式ポジションセンサーの特長
2019年5月抵抗式ポジションセンサー
2019年4月角度センサー
2018年11月2in1 ピッチフリーエンコーダー
2018年10月磁気センサーとは
2018年09月複合操作キーとしてのタクトスイッチ®
2018年07月スイッチのフィーリングを決めるもの
2018年06月電気接点への異物侵入で困っていませんか
2018年05月