操作音と操作感、その両立が求められる現場で
静音性と確実なクリック感を両立したスイッチ選定
- 部署:
- 製品開発部
背景
データセンター向けKVM(Keyboard、Video、Mouse)スイッチやコンソール端末の設計・製造を手がけるD社。現場のユーザーから、操作音やクリック感に関する指摘が寄せられていた。操作端末はその使用頻度から製品全体の使い勝手に影響するため、設計中の次期モデルについて早急な見直しを行うことにした。
課題
頻繁な操作と静音要求が重なり、従来スイッチでは両立できない課題が顕在化
KVMスイッチやデータセンター監視用コンソールでは、NEXT/PREVボタンによるポート切り替えやOSD(On-Screen Display)呼び出し、各種設定操作が頻繁に行われます。使用頻度が高いからこそ、操作時の音や感触は作業者のストレスや作業効率に直結する要素でした。
- 課題のポイント
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- 使用頻度の高い操作部で、静音性と確実なクリック感の両立が求められていた
- 静粛性が求められる環境での使用を前提とした操作音対策が必要だった
- 実装スペースや耐久性、防塵性を含めた安定品質が求められていた
製品開発部のG氏は、このように語ります。
「特にサーバールームや監視室など、静粛性が求められる環境で使用されるケースも多く、操作音が耳障りにならないことが重要視されていました。一方で、静音性を優先すると、押した感覚が分かりにくくなり、操作の確実性に不安が残るという課題も生じやすくなります。静音性とクリック感のバランスをどう取るかが、大きな検討ポイントとなっていたのです」
これらの操作は、障害対応や設定変更といった緊急性の高い場面で行われることも多く、作業者は長時間にわたり操作を繰り返すことになります。そのため、操作音が無意識のストレスとなり、作業効率や集中力に影響を及ぼすケースも少なくありませんでした。
加えて、コンソール前面パネルの内部構造には制約があり、実装スペースに余裕はありません。採用できるスイッチのサイズや構造は限られており、操作感だけでなく、ばらつきや耐久性、防塵性を含めた安定した品質も求められていました。
G氏ら製品開発部のメンバーは、課題解決に向けてさまざまな静音スイッチを比較・検討します。しかし、静音性・クリック感・防塵性のすべてを満たし、なおかつサイズや信頼性の条件もクリアできる製品は見当たらず、検討は次第に難航していきました。