自動車部品メーカーK社

設計の難所だった、冗長性×操作感×省スペースの壁を一気に突破!
評価のしやすさと信頼性で、社内承認も即クリア

自動車部品
部署:
設計開発部

解決

“全部入り”の新提案が、課題を一気にブレイクスルー! 設計評価工数は1/4以下に
S氏は、新たなスイッチを探すために展示会に足を運びました。アルプスアルパインのブースで紹介されていたのは「1個で2回路構成が可能」「車載グレードに対応」「小型」「既存スイッチと同等の操作感触」といった複数の条件を同時に満たすタクトスイッチ® でした。

解決のポイント
  • 車載対応2回路タクトスイッチ® で冗長性とコンパクトさを両立
  • 操作感・信頼性・評価データがそろい、社内外の信頼性要件をクリア
  • 評価データの明確さと手厚い技術サポートにより、短期間でOEM要件に対応

「まさに探していた構成が、すでに形になっていたという印象でした。これなら冗長性・操作性・サイズのすべてを一度に解決できるのではないかと期待しましたよ」(S氏)

そのスイッチは、新開発の“車載対応2回路タクトスイッチ® ”であり、さらに構造的にON信号の同期性が高い「二極構造」を備えていることも大きな特長でした。また、モジュール側での同期化設計が不要になる点についても、その場で確認することができたのです。

後日、K社では評価サンプルを取り寄せ、実機への組み込み試験や温度・振動ストレス下での性能確認を実施し、必要な信頼性が確保されていることを確認しました。

さらに、アルプスアルパインの担当者が、K社の評価要求に対して柔軟かつ徹底的に対応。社内にはなかった耐久仕様の追加試験まで行えたことが大きな後押しとなります。加えて、構造面での信号同期性だけでなく、「ONタイミングズレ15msec以内」という性能をスペックとして保証できたことも、K社内での評価につながりました。

「追加試験まで対応いただけたことで、スムーズに社内評価プロセスが完了でき、正式採用へと進むことができました。信頼性・耐久性・フェイルセーフ対応といった車載要求を1つのスイッチで実現できたため、社内でも非常に高い評価を得ています」(S氏)

導入後は、モジュール設計・信号設計・品質検証といった各工程で手戻りが減少し、従来に比べて設計・評価工数は1/4以下にまで削減されました。現在、全社的な標準スイッチとして他案件への展開も進んでいます。

この課題を解決した製品・ソリューション

タクトスイッチ® 2回路実装タイプ

作動力 4N
移動量 0.35mm
動作寿命 300,000回
絶対最大定格 12V DC 50mA
作動力 3.6N
移動量 0.55mm
動作寿命 300,000回
絶対最大定格 12V DC 50mA