技術情報

物流資材管理のクラウドサービス

MonoTra™

位置情報の精度を向上し、システム構築・運用を簡略化する、
新たな物流管理クラウドサービス「MonoTra™」。

物流資材管理のさらなるサービス向上へ

アルプスアルパインは、これまで培ってきたセンシング技術・無線通信技術・パッケージング技術などを応用し、物流資材管理のIoTソリューションを推進。2019年より量産しているトラッキングデバイスの「物流トラッカー(Long-Lifetime Asset Tracker)」、そしてSigfox社および京セラコミュニケーションシステム社との協業による「物流遠隔監視システム」を展開しています。
当製品は、資材を載せた車両の発進・停止など、特定の場合のみに作動して効果的に位置を検出する独自のモーションアルゴリズムを搭載。さらに、低コスト・低消費電力・長距離伝送に優れたグローバルIoTネットワークを、電子部品事業で培った筐体設計技術と組み合わせることで、画期的な無充電10年連続稼働※1と屋内外のシームレスな位置情報管理を実現。ドイツポストDHL社をはじめ多くの海外企業に採用され、25万台以上の出荷実績を誇るとともに、日本国内でもAGC社のガラス運搬用パレットに導入されています。
このように実績を積み重ねながらも、現状にとどまることなくお客様に応えていくために、アルプスアルパインでは物流資材管理ソリューションの進化を追究し続けています。国内外のさまざまな輸送環境に対応して位置情報の精度をさらに高めるとともに、物流管理の可視化に向けた情報の提供など、サービスの向上に取り組んできました。

※1 1.6回/日で測定した場合

物流トラッカー/Long-Lifetime Asset Tracker

新たなクラウドサービス「MonoTra™」を開発

そして、このたび誕生したのがアルプスアルパインの新たなクラウドサービス「MonoTra™」です。2021年春より販売を開始します。MonoTra™には、世界有数のロケーションプロバイダである米国Skyhook Wireless社の精密測位システム、Precision Locationソリューション※2を採用。さらに、当社が蓄積してきたさまざまな検証結果に基づく新たな測位技術や取り組みを反映し、位置情報の精度向上とシステム構築・運用の簡略化を実現しました。従来の物流トラッカーやSigfoxを用いたシステムと高度に連携しながら、さらに進化したソリューションを提供する、その仕組みと利用方法についてご紹介します。

①カゴ車やパレットなどの物流資材に物流トラッカーを装着
②物流トラッカー内の加速度センサとタイマーにより、物流資材の特定の動きパターンを検知
③物流トラッカーの周辺にあるWi-Fi®アクセスポイント※3のMACアドレス※4を2つ取得
④取得したMACアドレスを、Sigfox基地局を経由してSigfoxのクラウドへ送信
⑤Sigfox基地局の情報から物流トラッカーの位置を推定

以下がMonoTra™の領域
⑥物流トラッカーから受信したデータと位置推定結果を、アルプスアルパインのクラウド上のデータベースへ送信
⑦SkyhookのPrecision Locationソリューションを活用し、③で取得したMACアドレスから物流トラッカーのより詳細な位置を推定
⑧お客様はアルプスアルパインのクラウドにアクセスして、緯度・経度・時間などの情報を取得
*さらに、お客様にてBIツール等でデータを可視化し、時系列で地図上に表示したり、滞留分析や業務効率化のためのKPI表示などを行うことが可能

※2 Wi-Fi®、GNSS、携帯電話の3つの信号を利用することで、いかなる環境下においても対象の位置を特定するシステム(当初はWi-Fi®の信号のみを利用)
※3 Wi-Fi®の電波を送受信している無線機器
※4 ネットワーク機器に割り当てられた固有の識別番号

お客様の困りごとを解決するMonoTra™のサービスとは

物流業界で積年の課題となっている、カゴ車やパレットなど資材の紛失・偏在。再調達のコストと手間に悩まされているケースも多いのではないでしょうか。また、業務効率化のためにIoTの導入による可視化が有効ですが、そのシステム構築と運用も課題のひとつ。煩雑な作業が増えるほど、管理者の負担が大きくなってしまいます。そんな物流業務のさまざまな困りごとを解決するために開発されたのが当社の物流トラッキングシステムです。
アルプスアルパインでは、お客様にこのサービスを具体的にイメージしていただけるように、PC/スマートフォン用の管理アプリケーションのサンプルをご用意しています。また、まずはMonoTra™および物流トラッカーの無償サンプルを2週間お使いいただくことも可能で、可視化ツールについてもご相談を承っています。PoCの段階でこうしたサンプルをお試しいただき、現場で効果を発揮する高精度な位置情報、システム構築・運用の容易さ、業務の可視化・効率化などを実感してください。さらに当社では、お客様が個々に抱える課題や求める機能をお聞きして一緒に検討し、最適なソリューションをご提案していきます。

PC用管理アプリケーションのサンプル

スマートフォン用管理アプリケーションのサンプル

MonoTra™の画期的な特徴

位置情報の精度をさらに向上

当システムでは、低消費電力・低コストを維持しながら、あらゆる場所で正確な物流資材の検出を追究しています。Skyhook Wireless社のPrecision Locationソリューションを採用し、同社が保有する多数のWi-Fi®アクセスポイントのデータを活用することで、位置情報の精度を向上しました。加えて、アルプスアルパインの提供するクラウドが効果を発揮。お客様自身で業務に必要なWi-Fi®アクセスポイントのMACアドレスや位置情報を登録することで、カスタマイズされた最適な位置情報管理が可能です。
これにより、日本国内をはじめ各地での位置情報の取得率と精度がさらに向上しました。屋内外を往来するような通信状態が安定しない移動にも確実に対応。さらに、地図上のポイントだけでなく建物の何階にあるかというような、実務に即した位置情報の取得も可能になります。

グローバルデータベースに加えてプライベートデータベースの活用により、
位置情報の取得率と精度が向上

システム構築・運用を簡略化

管理者の負担を軽減し、業務効率化に貢献するため、サービスの使いやすさに注力しており、MonoTra™を利用することでお客様による回線契約、デバイス登録およびデータ取得のシステム構築といった煩雑な立上げ作業が不要になります。
また、物流トラッカーからの情報を可視化しやすいように、事前に加工処理したデータを提供する独自のAPI※5をご用意しています。Push型データ通信では、高精度の位置情報とステータス情報(メッセージタイプ/バッテリー/内部温度等)を分けて送信。グループ情報やデバイスタイプ情報を付加することも可能です。Pull型データ通信では、お客様からのリクエストに応じて、データベースに蓄積された詳細な管理情報や位置情報などを返送します。多彩な新機能により、システム構築と運用が大幅に簡略化されます。

※5 Application Programming Interfaceの略。ソフトウェア間で機能を共有するためのインターフェース仕様

①Push型データ通信:高精度位置情報やデバイスのステータス情報を定期的に送信するタイプ
②Pull型データ通信:お客様からリクエストがあった時に、要求された情報を返信していくタイプ

電子部品事業の強みを活かした物流トラッカーに加えて、新たなクラウドサービスMonoTra™により、アルプスアルパインはさらに包括的かつお客様に寄り添うソリューションをご提供していきます。物流資材の効果的な管理、コスト削減や業務効率化に向けて、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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