ALPSALPHAINE

# 3

製品の拡がりと協業による深化

豊富な市場実績を
誇る製品群、
外部との研鑽を
通じて、
さらなる
高みを目指す。

アルプスアルパインの豊富な感触ノウハウを土台として、高度なフォースフィードバック技術を注いだ「ハプティック®」。2001年の誕生以来、絶え間なく進化を続け、ハプティック® リアクタやハプティックコマンダ®などの製品は、多くの市場に広がり自在の感触を生み出しています。また、学術機関と連携して知見の深耕に取り組み、国内外のソフトウェア/ミドルウェアメーカーとのコラボレーションも進めています。「ハプティック®」ならではの技術や採用事例、独自のユニークな取り組みをご紹介します。

ゲームやVRなど
多くの機器に採用される
ハプティック® リアクタ

独自のバネ共振構造を持つ「ハプティック® リアクタ」は、簡易駆動が可能な振動フィードバックデバイスとして、国内外で多くのお客様に選ばれています。2004年に最初の製品がALPINEのパルスタッチナビに搭載されて以来、大手ゲームメーカーをはじめ、VR/AR、自動車、ヘルスケアなどに幅広く展開。2020年までに累計1億台以上の出荷台数を数え、老若男女さまざまな人がその感触に触れています。最新のラインアップは、多彩な振動感触を創出できる2共振タイプと、新開発のパワフルな1共振タイプ。ゲームや車載など、ニーズに合わせてお選びいただけます。

ハプティック® リアクタ
Hybrid Tough Type

多彩な感触を、振動でリアルに再現。豊富な市場実績を誇るハプティック® リアクタのHybrid Tough Typeは、2つの共振点を持ち、2軸の振動自由度を実現。リアルな振動や複雑な振動を、自在に生み出すことができます。従来の偏心モータと比べて応答速度は1ms以下と格段に速く、キレの良い感触を創出。回路設計のしやすさなど利便性にも優れ、ゲームやVRのコントローラに求められるさまざまな表現要求に応えます。また納入後のサポートも、ドライバICメーカーと密に連携し、それぞれのケースに合わせご提供しています。

ハプティック® リアクタ
Heavy Type

さらに多様化・高度化するニーズに応えるため、新たに開発されたハプティック® リアクタのHeavy Type。特許出願中の独自構造による1共振タイプで、コンパクトなサイズと競合製品のなかでもトップレベルのパワフルな振動力を両立。共振周波数130Hz時に10Gの加振力を発揮します。振動を限りなく抑える構造となっている自動車の車室内でも、指先に明確なタクティールフィーリングを伝えることが可能。車載のタッチパッドやタッチスクリーン、シート、ドアトリムをはじめ、Hybrid Tough Typeとは異なる用途に対応し、操作性や安全性を高めます。

車室内のHMIを
進化させてきた
ハプティックコマンダ®

「ハプティック®」の原点となった「ハプティックコマンダ®」は、2001年に上梓。触感デバイスとして世界で初めて自動車の車室内に採用されました。フォースフィードバックでさまざまな感触を電気的に生成し、コックピットの操作類を1つのダイヤルに集約。安全評価をはじめ自動車メーカーの厳しい基準をクリアするとともに、快適な操作性やシンプルな空間演出にも貢献しました。

この最初のハプティックコマンダ®は、モータを活用したアクティブ型のデバイス。高度なモータ制御により、優れた動作性を実現していました。その後、電磁ブレーキを活用するパッシブ型のデバイスを開発。常に機能や感触の向上を求めて進化し続けてきました。

20年にわたって多くの自動車メーカーに採用され、世界中のドライバーの手元に安心・快適な操作感を提供してきたハプティックコマンダ®。そのすべての製品に貫かれているのが、アルプスアルパインの豊かな感触ノウハウです。

新たな市場を見すえる
アクティブ・パッシブ
統合
ハプティックコマンダ®

そしてハプティックコマンダ®の可能性をさらに広げるため、新たにアクティブ・パッシブ統合モジュールを開発しました。最先端の研究成果をもとに、新構造のブレーキとトルクジェネレータを組み合わせて、トルクのコギングレス化、摩擦力の連続可変を実現。操作時の雑味やざらつきを低減するとともに、部品点数を抑えて機構・制御をシンプルにしました。シフター、ペダル、ドアといった車載用途に加えて、建設機器や工作機器をはじめとする産機分野、ガスレンジ、パソコンやゲーム、楽器など、新たな市場での活用が見込まれています。

JST ACCEL
プロジェクトや
感性工学の研究など、
学術機関と連携

アルプスアルパインの「ハプティック®」では、製品力の強化だけでなく、基盤となる知見の深耕にも取り組んでいます。そのひとつがJST(科学技術振興機構)の主催するACCELプロジェクトです。当社では、東京大学の舘暲名誉教授が研究代表を務める「触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開(2015~2020)」のプロジェクトに開始当初から参画。色の三原色と同様に、触覚も振動・圧力・温度の組み合わせでさまざまな感触を提示できるという「触原色原理」に基づき、ハプティック® リアクタとペルチェ素子を組み込んだ二原触提示モジュールを開発・提供しました。

こうした活動と並行して、独自の力覚提示デバイス「ハプティック® トリガー」を開発しました。これと上記の二原触提示モジュールを組み合わせることで、モノに触れた時の固さ・柔らかさ、温度、操作感などのリアルな感触表現を実現。熱いお茶や冷たい炭酸水を注いだコップのさわり心地、犬や雪だるまに触れた感触など、触原色の振動・圧力・温度を組み合わせて再現・伝送するデモ機を製作しています。

ソフトウェア/
ミドルウェアメーカーとの
コラボレーション

immersion
CRIWARE

「ハプティック®」のポテンシャルを最大限に引き出すためには、ハードウェアのみならず、ソフトウェアやミドルウェアとの効果的な融合が欠かせません。アルプスアルパインでは、国内外の有力企業と「ハプティック®」を通じたコラボレーションを行っています。

2019年10月には、米国のイマージョンコーポレーションと「ハプティック®」関連の製品創出における協力協定を締結。タッチフィードバックテクノロジーで世界をリードするイマージョン社は、その技術が30億台以上の製品に採用されています。同社の先進的なソフトウェアや制御アルゴリズムを「ハプティック®」と掛け合わせて、操作性・多様性に優れた製品を生み出していきます。

また、日本屈指のミドルウェアメーカーであるCRI・ミドルウェア社との協業も進めています。幅広い感触ノウハウを有する当社と、音と映像に強く、近年触覚の分野にも積極的に進出しているCRI・ミドルウェア社の組み合わせは、視覚・聴覚・触覚すべてに訴える製品を開発できる理想的な関係と言えます。ゲームやVR等のエンターテインメント領域をはじめ、アミューズメント、ヘルスケアなど多彩な市場への展開を見すえています。

使う人の感性と向き合い、ブランドイメージをも左右するHMIデバイスの感触は、さらに重要性を増しています。自動車や民生から産機まで多彩な市場に広がり、自在の感触を生み出す「ハプティック®」の各製品。そして、独自の研究活動やコラボレーションにも力を注ぐ、アルプスアルパインの取り組みにご注目ください。

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