ALPSALPHAINE

# 4

ハプティックコマンダ®

車載触感デバイスの
原点にして、
新たな市場を
見すえて
進化する
ハプティックコマンダ®

世界で初めて自動車に
採用された
触感デバイス

「ハプティック®」の原点となったハプティックコマンダ®は、今から約20年前の2001年に誕生。BMW 7シリーズのiDriveシステムに導入され、世に送り出されました。アルプスアルパインと米国のイマージョン社が共同開発し、世界で初めて自動車の車室内に採用された触感デバイスです。

車載HMIの常識を塗り替えたこの製品は、自動車メーカーとドライバーのニーズに応えるため生まれたものです。自動車業界においては、長年にわたり“交通事故死傷者ゼロ”を究極の目標に、より安全・安心な車の開発を目指して先進的なシステムや装備を追究していました。一方で車両の高性能化に伴ってコックピットのスイッチや画面などの操作対象が増え、ドライバーが手元へ視線を落とす場面も増える懸念があったことから、そのシンプル化も求められていました。

メカニカルスイッチに代わって導入されたハプティックコマンダ®は、アクチュエータからノブに与える推力・反力を制御し、操作ごとに最適な感触とフィーリングを生成。クリックでメニューの切り換えを行い、回転の重さや抵抗の変化によって、自分が何の操作をしているのかが直感的に分かるデバイスです。例えば、オーディオの音量調節なら「スルスル」と無段階の回転に、エアコンの切り換えなら「カタカタ」と段階を感じる回転に、というように感触を一様ではなく自在に変化させ、運転中に使用する多くの機能を1つのダイヤルに集約しました。

これにより、手元を見ることなくコマンド操作が可能になるので、安全性や快適性を大きく向上。さらに、シンプルで整然としたインテリアの実現にも貢献しました。安全評価をはじめとする自動車メーカーの厳しい基準をクリアし、多彩なフィーリングを思いのままに創出するハプティックコマンダ®は、世界中のドライバーに新たな操作感を提供することになります。

一つのデバイスで
多彩な感触表現を可能に

ハプティックコマンダ® 20年の変遷と
培ってきた強み

2001年の誕生以来、ハプティックコマンダ®は新技術の導入や改良を重ね、進化し続けています。最初の製品は、モータを活用したアクティブ型のモジュール。高度なモータ制御で振動を発生させたり負荷をかけるもので、回転方向へ引き込む力によって感触を作り出します。次に開発したのが、電磁ブレーキを活用したパッシブ型のハプティックコマンダ®です。こちらは回転を制動する力によって感触を生み出すことを得意としています。当社ではお客様のニーズに応じて、さまざまな方向から感触創出の研究を推進。そして、多くの採用実績を持つロータリータイプに加えて、傾けることで方向入力が行えるジョイスティックタイプなど、新たな構造の開発・供給にも取り組んできました。

そんなハプティックコマンダ®の強みとなるのは、アルプスアルパインが長年にわたり培ってきた豊かな感触ノウハウです。車載HMI製品の展開では、一品一様で感触を作りこむ単機能メカニカルスイッチに始まり、優れた機能性で今も評価いただいている複合型メカニカルスイッチ、そして多彩な感触を疑似的・電気的に生成する触感デバイスのハプティックコマンダ®へと続きます。そのすべてに、お客様が求める理想のフィーリングを生み出す確かなノウハウを貫いてきました。さらに、近年はブランドのイメージやドライバーの好みに合わせて感触をカスタマイズする、パーソナリゼーション化にも力を注いでいます。

回転機構の感触を数値化して
電気的に再現可能に

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